ごまめの歯軋り

Posted by mail.ogu.check on 4月 07 2009 | 雑記

役所の縦割り行政について、いろいろその弊害が指摘されているが、サッポロ
ビールのような大企業においても同じようなことに出くわす。
当社は年間サッポロビールの北海道限定クラシックを350ml缶で
約37、700缶一日平均100本強販売している。
サッポロビールからすれば微々たる数量以下の更なる以下かもしれないせいか、小さな酒屋の声に耳を貸してくれない。


この写真は350ml缶3本セットの箱で、組み立てるのに折り曲げたり、差し込んだりで21回の工程でようやくこの三角の箱が完成する。
角が三角のためビニールのレジ袋や紙袋に入れても破れやすい。
2セット、3セット買おうとしても三角のため大きな袋に入れなければ入らない。
以前は普通の四角い箱だったので2,3セットは容易にレジ袋に入れることができてまとめ買いをしていただけた。
営業の担当者に「貴方組み立ててごらん」と命じたら「これは大変ですワ」と言う。
現場の声として企画室に伝えるよう頼んだが一向に改善の気配が無い。
この箱のデザイナーや企画担当者は実際自分で組み立てビールを中に入れ、手で持ってみたのだろうか。
酒屋の苦労など意に介さないとしても、リニューアルすることで型代や紙の使う量も3,4倍多くコスト高になっている。
エコをうたい文句にしているご時勢になんとも無駄なことをするものだ。
それに2個買おうとしてもかさばるので一個になる。
営業としてもマイナスで売ることよりもデザイナーのセンスが優先されるようだ。

又買ったお客様が箱から取り出すときどうやって中身を出したらよいのか分からないと思う。
苛立って破るかはさみで切ると思う。
現に私はどうやって開けるか社員に聞いたらここを押して開けると教えられましたが、これがまた歳をとると指先が思うように動かないうえにきつくしまっていると力が要るので苛立ってくる。

有名タレントを起用し、テレビのコマーシャルで直接、消費者の購買心をくすぐっていれば好いとの思いかもしれないが、その消費者に品物を届けるのは一軒一軒の酒屋の存在があると言うことを忘れないで頂きたい。

口角泡を飛ばして文句を言ったところで、相手は泡売りを生業にしているのだからなんとも言いようが無い。
まあごまめの歯軋りみたいなものですヨ
え!ごまめはそんな図体が大きくないって・・・

2009年4月7日   ハスカップ 三ツ野由希子



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