新春に思うこと

Posted by haskap on 1月 08 2015 | 雑記

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平成4年、新千歳空港でハスカップの店を出店以来、元旦は毎年、朝の8時、レジ開けを続けてきました。初めの頃は空港内のホテルに泊まっていましたが、飛行機の音がうるさくて休めません。そこで市内にある全日空ホテルに泊まったところ猛吹雪。
途中で車のワイパーが効かなくなり、視界ゼロ。、生きた心地のしないまま運転を続けましたが、遭難しなかったのが不思議なくらいでした。

この経験から元旦のレジ開けは地元の社員にしてもらうことにしました。
空港は年中無休で、元旦の出勤は家庭のある人は勿論、皆、休みたいのでシフトの調整が大変でしたが、近年は皆が協力してくれるようになったお蔭で元日はのんびりお雑煮など食べれるようになりました。
ひとえに社員のおかげで、年年歳歳おかげ様と言う言葉が身に沁みるようになってきております。

おかげ様と言えば何といっても駐車場の雪掃い.

或る雪の朝、車に乗ろうとして外へ出たところ、きれいに雪が掃らわれて居るではありませんか。管理人がそんな親切をするとも思えず、近くに住むお手伝いの子がわざわざ来てくれたのかと思い確かめたら違うとの話。
一体どなた様なのかと、不思議に思いつつ過ごしていましたところ、上の階のご主人様が黙々と私の車の雪を掃って下さって居るではありませんか。
もうビックリのなんの!!!
顔を合わせても会釈をする程度の方だったので驚いてお礼を申し上げたところ、返ってきた言葉が「自分の運動のためですから気にしないでくだ」というではありませんか。

芸能人のこれ見よがしのチヤリテイやボランティア活動に不快感を覚えていただけに、隣人のこの無償の親切には手を合わせた。
私自身ボランティア活動に参加したこともないし、これからも参加する気はないが、善行としてマスコミに取り上げられるような行為よりも、人知れず黙って身近な老婆に心を向けて下さる行いの方が数倍尊く感じる。
政治家もこういう人柄の人物であって欲しいが、手柄話をしないと票にならないそうで、今どき「陰徳」を積むのは時代遅れなのかもしれないが、市井の人の中にこんな人物がいることは嬉しい限りだ。

さて羊年の今年。

後期高齢者の仲間入りで人様の親切に支えられながら生きてゆかなければならない年齢になってしまったが、願わくばお国のために介護保険のお厄介にならず足腰しっかり、記憶力鮮明、食欲旺盛、視力1.2、マージャン九連宝燈で大はしゃぎしてそのまま未知の世界へ旅立ちたいと思う。

P10108231.JPG 春の七草

P1010828.JPG ピータン入り七草がゆ

とは言っても無病息災を祈り昨日は七草がゆをしっかりいただきました。
何ともはや矛盾していることか!!!


2015年1月8日

新千歳空港ハスカップ
三ッ野由希子

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