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ルビーの夕べ

Posted by mail.ogu.check on 12月 21 2011 | 雑記

セレプな友人のお伴で、ミャンマー大使館で催されたルビーの夕べに顔を出すことになった。
宝石なるもの、私の境遇にとっては、贅沢の部類にはいる。

米粒大の石ころが、マンション1棟買える値と言うのが、どうも私の価値観では釈然としなかった。
子供の頃、宝石商が、ルビー、サファイヤ、キャツアイなど何百万もする宝石を家に持ってきていたが、関心もなければ欲しいとも思わなかった。

ところが50歳を過ぎたある時、カルチェのダイヤの指輪をプレゼントされた。
しかし指が太くて入らない。サイズを伸ばせないデザインの指輪だったので返した。
返した後、いくらくらいの品物なのかカルチェのショウウインドを覗いてみてビックリもビックリ。
ヒエ!ー150万円。

それがきっかけで宝石に目が向いてしまった。
そうなると境遇だ価値観などすっ飛んでしまい身の程知らずに、あれも欲しいこれも良いとボルテージが上がる。

わけてもルビーはその色合いの美しさに魅了された。

「ガス燈」というヒチコックの映画もルビーに魅せられた男がそのルビーを手に入れようとして繰りひろげられるサスペンスで、イングりットバーグマンの貴賓高い美しさにウットリ。
そしてシャルルボワイエのルビーに取り憑かれた男の狂気の眼も背筋が凍る迫力だった。

殺人を犯してまで手に入れたいという衝動に駆り立てる宝石の魔力と言うか,魅力は私などには縁遠いが、沢山の宝石を持っている友人の説によるとこうだ。
暗闇の中で何億年、何千年眠っていたものが、掘り出された瞬間、眩いばかりの輝きを解放つのは、計り知れないパワーを内包しているからで、そのパワーの威力にあやかれると言うのだ。

事実、この日も友人は勝負指輪のルビーをして行ったところ大きな商談が決まったとのことで宝石のパワーを確信していた。

そう言えば名古屋の有名な女実業家や、お能の和泉宗家のゴットマザー、叶姉妹、デビ夫人など宝石ジャラジャラつけている有名人は、実は、宝石のパワーを信奉しているのかもしれない。

この催しは、日本人で唯一ミャンマーでルビーの採掘権を持っているモリス(代表取締役森孝仁)が行ったもので、会場に入ると4個のルビーの石が並べられていた。

この石の中から天然のミャンマー産のルビーはどれだと思いますかと聞かれた。
二人のセレブ友は米粒ほどの一番小さい石、私と友人のお嬢さんは色合いの綺麗な石を選んだ。
正解はセレブ友の選んだ品で、彼女達は一瞬にして光が目に飛び込んできたと言うのだ。
私の選んだのは、2000度以上で加熱処理したルビーで価格は10万円。
彼女達の選んだのは、正真正銘のミャンマー産天然無処理ルビーで400万円との話。

ルビーの語源はラテン語で赤を意味するルペウスに由来する。
インドではラトナラジュと称され宝石の王様を意味するそうだ。
英国の王冠に飾られているルビーやエリザベス女王が所有しているルビーは近年科学分析でスピネルと言う別の赤い石であることが判明したそうで、それだけに天然のルビーは希少価値が高いとの話。

現在、デパートや宝石店で売られているルビーは殆んどが加熱処理された品で、価値は石の種類、原産地、処理の有無で識別され、色の美しさや濃淡はクオリティスケールで測るそうだ。
又原産地に関して言うと、ミャンマー産が世界的には評価が一番高く次いでタイ,マダガスカル。

30年前商社マンの知人からミャンマーのお土産にルビーを頂いた。
本物かどうか見てもらった。
直経2センチほどのルーペのようなライトを石に当てたら太陽のような色合いになた。
この色がミャンマー産の証でしかも無処理の様だとの話。因みに友人等のルビーはタイ産の品とのことで、何だか急にお金持ちになった気分。

ところで、最近のトレンドなのか、パワーストンとかで運気が上がると言ううたい文句にのせられ、お数珠のような腕輪をつけている人を多く見かける。
若い女子ならまだしも、いい歳をしたテレビのコメンテーターが幾つもつけているのを見ると発言そのものがまやかしに聞こえる。

鰯の頭も信心から、信ずるものは救われるというので、来年は私も商売繁盛の願いを込めてミャンマーのルビー、母の形見のダイヤなどあるだけの宝石をつけて店番をしてみようっト。動けるかなー!!

ミャンマー大使ご夫妻と
ミャンマー大使ご夫妻と

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ルビー色の民族衣装のミャンマー大使婦人

ミャンマー産ルビー
ミャンマー産ルビー


2011年12月21日

株式会社 ハスカップ  三ツ野由希子

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