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悲願達成ーワインアドバイザー

Posted by mail.ogu.check on 10月 22 2013 | 雑記

苦節2年。ソムリエ協会のワインアドバイザーの呼称資格試験に合格しました。

後悔先に立たずとは言うものの、何で歳がいもなくこんな試験を受けようとしたのか後悔の毎日でした。そもそもこれほど難しい試験とは思わなかった事が、誤算の誤算でした。
昨年1次試験に合格した折,2次は易しいと勝手に思っていたところ2次で撃沈。

口頭試問はマークシートで答えると思っていたところ二人の試験管の前で直立不動の姿勢で答えなければならない。日々歩くのでさえヨタヨタしているのに、立ったままで答えるのはしんどいのなんの。 
ゴルフでもバスでもシルバー割引があるのだからせめて70歳以上の受験生には椅子くらい用意してくれてもいいのではないかと思わずにはいられない。
まあ協会も73歳のヨタヨタばあさんが受けるとは想定外のことかもしれない。

口頭試問の内容はボジョレヌーボー、3大貴腐ワインなど答えられる問題だったので高得点だったと思うが、問題はテスティング。
飲めないだけに香りと色で判断しなければならないので全滅。

ソーヴィニヨンブラウン、ジンファンデル、ガメイ、それにジン、コワントロー。
過去の出題でジンファンデル等出ていなかったので口にもしていない。
ジンはジントニックでは飲んでいるがジンだけで飲んだことがないし、コワントローはお菓子の材料に使ったことはあるがそのものを味見することはない。

さようなことで昨年は落っこちました。

参考書と勉強の資料
参考書と勉強の資料
参考書と勉強の資料

そこで今年はテイステイングの猛訓練をしました。

ご指南は北海道のソムリエの世界で神様と崇められているノボテルホテルの渋谷昭氏とプリンスホテルのソムリエ陣。

初めのころはチンプンカンプンでしたが回数を重ねるごとに少しずつ味や香りの違いを感じ取れるようになってきたようです。
また家ではシャルドネ一つにしても国によって味わいが違うので、カルフォニア、チリ、ドイツ、オーストラリア、イタリアなど各国の品を取りそろえたので、部屋中がワインで足の踏み場もない状態。
加えてリキュールやシェリーなどの酒精強化ワイン、テキーラなどのスピリッツや中国酒。
わけてもリキュールはシャルトリューズやカンパリなど知っているものはごくごくわずかで
サンブーカ、ウゾ、ガリアーノ、スーズ、フランジェリコ・・・・・・・・・

過去の試験にはワイン以外のこれらが2問出題されているので買いに行ったところ札幌のデパートや酒屋では置いていない。

上京の折、日本橋の高島屋の酒売り場をのぞいたところシェリーもフィノ、マンサニーヤ、ヘドロヒメネス等の他リキュール類もそろっていて、あれこれ注文したら売り子が「2次試験対策ですか」と言うではありませんか。

ピンポン。

仲間で受験する人もいるそうで「頑張って下さい」と激励された。
25種類ほど揃え、お手伝いさん相手にテスティング。

初めは透明のものから始め、ワイン色、琥珀色、赤、黄色など色の違いを覚えることとした。
難しかったのは琥珀色。
カルバドス、コニャック、アルマニャック、グランマール、ダークラム。

何回か繰り返しているうちに不思議と分かってくるもので、お手伝いさんから「大丈夫」の太鼓判を押されたが、何セ内弁慶なので本番でどうなることやら。

これで落ちたら、超一流の指南役の方々に合わせる顔がないと思って臨んだだけに、合格の番号を見た時は感涙ものでした。

発表が8日の正午頃との話だったので正午からパソコンの前に座って画面を何度もクりック。

2時過ぎ社員に受かった旨報告したら、ウワ!!!と歓声。
合格通知書

合格通知書

どうやら皆も心配してくれていたようで御祝をして下さるとのこと。
みんなが一同に会するのは休みの人も出てこなければならないので辞退したところ、みんな喜んで参加すると言ってますとの話。
せっかくの心遣いなので素直に受けることにした。
店が閉店してから、空港4階のプロントで開いてくれた。

空港開店以来20年、社員にこのような心遣いを受けたことがなかったので嬉しくて、嬉しくて胸が一杯になった。
持つべきものは友と言うが今回は良き社員に恵まれたとつくづく思った。

社員一同で祝賀会
社員一同で祝賀会

ご指南頂いた渋谷先生やプリンスホテルへ合格報告に伺ったところシャンパンで御祝をして下さった.
歳が歳だけに 、皆さん心配して下さっていたのではないかと思う。

目下友達からの祝賀ラッシュで好物のオンパレード。太ること、太ること。

来週からは舞台が東京。
吉兆のソムリエさんにもテスティングのお手伝いをして頂いたので報告がてら行かなければと思いますが、焼き鳥の世良田にも行きたいし,ふく源のフグもそろそろ季節だろうし、あ!あ!胃袋が二つ欲しい。

さて、試験が終わったとたん、ワインの本を見るのも嫌になって、きれいさっぱり捨てようかと思っていたところ、合格したら今度は心境の変化でプロとして恥ずかしくない知識を身につけなければならないような気になってきた。
ソムリエ協会のワインアドバイザーの名を汚してはいけないような殊勝な気持ちになったのは何とも不思議。
私にとって、ワインの勉強はこれからがスタート台に立ったようなものと言える。
一つ一つ忘れないよう社員にレクチャーしようと思っているが、どうも話を聞くより飲む方が喜ばれそうだ。


2013年10月23日

新千歳空港ターミナルビル2F
ハスカップとアイスワインの専門店 ハスカップ
三ツ野由希子



























































































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